長堀銘木

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会長コラム

東洋木材新聞さんに載せてもろてる「雑記帳」は、弊社会長の石原春男が、時事の話題や生まれ育った大阪の話など、多岐に渡るテーマを書き綴った「いっちょかみ」なコラムです。定期的に過去の連載記事をアップしていきますので、どうぞお楽しみに。

第251回  文違い  2017.9.27

最近の新聞で一番面白かったのは有栖川宮家でない有栖川君の事である。
  チンドン屋でもかくまでは出来ないと思う様な明治時代の陸軍大将が、勲章付けて剣さげた正装で現れたのだから、見てるだけで楽しかった。よくもまあ真面目な顔をして大勢の前に出て来たものだと思う。

ここからは「昔から女郎の誠と四角い卵はある筈はない」と言う話になる。間夫(まぶ)は勤めの憂さ晴らし。星の数ほど男はあれど月と思うは主一人と、皆夫々が俺は間夫だ月なんだと思っているから話はややこしい。『職人の半七は、女郎のお杉に二十円こしらえて呉れと無心を言われている。その金で極道な父親と縁が切れる、そしたら何の障りも無く年が明けたら世帯を持てると言うのだが、半七は半分の十円しか出来ない。

スッタモンダ言っている処へこれもお杉の馴染みで田印(田舎者)の角蔵がやって来る。角蔵は友達に頼まれて馬を買って帰る金が十五円あると言う。然しこれは友達のお金だから貸せないと言う角蔵にお杉はそんなに友達が大事なら私もお前さんと一緒になる約束を反古にすると威し、結局、角蔵はもうそんな金は要らないと拗ねるお杉の手に拝み倒して金を持たせる事になる。お杉は「私はお前さんに謝らせたり、お金を貰ったりする程働きのある女じゃないけどまあ今日のところは借りておく」と言って、半七からの五円を合わせて二十円を持って下の部屋に下りて行く。

そこに先程から居たのは年の頃なら三十過ぎの色の浅黒い苦み走った良い男の芳次郎である。藍微塵の着物に一本独鈷の帯を締めた上に胡麻病唐桟の羽織を着て目が悪いのか紅絹の布でしきりに目を拭いている。お杉は、この目を治す金を持って来たのだが久々に合う間夫なので一晩泊まって行けと言うが芳次郎が拒否したので一悶着あり、男にそんならもうそんな金は要らぬと居直られるが、お杉が拝むようにしてお金を握らすと「俺はお前に謝らせたり、お金を貰ったりするほど働きのある男じゃねえが」とさっき誰かが言ったのと同じ様な事を言って帰って行った。

処がその後に「芳次郎様前 小筆より」と書かれた手紙が落ちていた。お杉が読んで見ると「一筆しめし参らせ候。昨夜はゆるゆるとおめもじかない、やまやまうれしく思い参らせ候。その折お話致せし兄の慾心より、田舎の御大尽の妾になれと言われ二十円をこしらえるのに困り、お前様に相談せし所、新宿の女郎お杉とやらを眼病と偽り・・・」と言う所でお杉はキレてしまう。

一方、半七は暇に任せて火鉢の引き出しを開けると「芳印より」なんてのが出て来た。「この度眼病に打ち臥しおり候。医者の申す真珠と言う薬は値二十円、不幸せ続きでその才覚できずお前様にお話せし処、馴染み客なる日向屋半七に親の無心と偽り・・・」ここで半七はキレてしまう。この後大騒ぎとなるが、角蔵は下手に仲裁に入ったら間夫と言う事が一ぺんに分かってしまうから出て来れないと言う。有栖川の話と言い、半ちゃんとお杉といい、キツネとタヌキのバカしあい、皆さん、平和です。(京須偕充編・志ん朝の落語より)    


                                                 平成15年11月5日

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